2013年12月10日

ハングル

 「永い冬を耐えたわたしは/草のように甦える。/愉しげなひばりよ/どの畝からも歓喜に舞いあがれ」(「春」伊吹郷訳)。詩の作者は戦争中、日本に留学した韓・朝鮮半島出身の尹東柱。日本の植民地支配に抵抗し、母国の文字ハングルで多くの作品を残した青年詩人です。
 これら数編の詩は、官憲の目を避けるため、土中に埋められたそうです。その後、治安維持法違反で逮捕され、1945年2月、27歳で獄死。詩は、戦後になって日の目を見ました。不屈の魂は、不滅の共鳴を呼びます。彼の作品は現在、韓国や日本で広く読み継がれ、愛されています。  

Posted by mc1460 at 11:33Comments(0)TrackBack(0)つぶやき