2014年04月16日

松坂の一夜

本居宣長が本格的に国学の研究を志すきっかけは、賀茂真淵の書物との出あいでした。その後、宝暦13年(1763年)5月の夜、真淵が宣長の地元・松坂を訪問中と知るや、宿までおしかけ入門を請うたそうです。世に言う「松坂の一夜」です。
2人の出会いは、この1回だけでした。しかし宣長は、往復書簡によって、真淵が世を去るまでの6年間、厳しくも慈愛に満ちた指導を受け切りました。真淵の没後も、毎年の祥月命日には書斎に位牌を掲げ、生涯、師恩を忘れませんでした。
  

Posted by mc1460 at 11:30Comments(0)TrackBack(0)つぶやき