2014年04月05日

勝利の春

 「師をしたふ こころに生くる卯月かな」。これは飯田蛇笏の句です。彼は高浜虚子に師事し、後年、俳壇の重鎮として活躍しましたが、その人生は順風ではありませんでした。戦中、戦後に両親と3児を失う悲運に耐える中で句境を深めました。“人生の冬”を越え、勝利の春を開いた人の心に宿るもの。それは、自身を支え続けてくれた人への感謝の思いです。
4月は新年度の春、入学や就職で新たな活躍の舞台に進出する友の心にも、家族、友人、そして師と、お世話になった人の顔が思い浮かぶことでしょう。  

Posted by mc1460 at 11:32Comments(0)TrackBack(0)つぶやき