2013年11月11日

木は「宇宙の真理を悟った哲学者」

 創価学会の池田名誉会長はかつて、木を「宇宙の真理を悟った哲学者」と呼びました。人間よりはるかな年月を生きる木に、古来、私たちは畏敬の念を寄せてきました。若葉に青春を、紅葉に老熟を重ねてきたのです。
 幸田露伴の次女で、作家であった幸田文さんも、木に魅せられた一人です。ある林を訪れた際に聞いた森林関係者の言葉を、自著『木』に記しています。「老樹と、中年壮年の木と、青年少年の木と、そして幼い木と、すべての階層がこの林では揃って元気なのです。将来の希望を托せる、こういう林が私たちには一番、いい気持に眺められる林なんです」と。
 人間の世界も同じです。同じタイプ、同じ世代に偏った集まりには、豊かさも永続性も感じられません。老若男女、桜梅桃李のさまざまな人材が、揃って元気でこそ、未来への希望があるのです。  

Posted by mc1460 at 11:50Comments(1)TrackBack(0)つぶやき