2013年11月09日
人間とは何か
「人間とは何か」。その探究は、あらゆる知的営みの根幹にあります。京都大学霊長類研究所の松沢哲郎所長も、チンパンジーに寄り添いながら、それを考え続けてきました。
同研究所の実験・研究によると、チンパンジーの子どもは、人間の大人を超える記憶力を持つそうです。しかし、のっぺらぼうや、目のないチンパンジーの似顔絵を見せると、チンパンジーは顔の輪郭をなぞったりするだけですが、人間の子どもは、目などを描き加えるそうです。
ここから、チンパンジーは〝目の前にあるそのもの〟を見ていますが、人間はそこにないものまで見ていることが分かる。と、松沢所長は結論しています。
「チンパンジーは絶望しない」「それに対して人間は容易に絶望してしまう。でも、絶望するのと同じ能力、その未来を想像するという能力があるから、人間は希望をもてる。どんな過酷な状況のなかでも」と。(『想像するちから』岩波書店)
同研究所の実験・研究によると、チンパンジーの子どもは、人間の大人を超える記憶力を持つそうです。しかし、のっぺらぼうや、目のないチンパンジーの似顔絵を見せると、チンパンジーは顔の輪郭をなぞったりするだけですが、人間の子どもは、目などを描き加えるそうです。
ここから、チンパンジーは〝目の前にあるそのもの〟を見ていますが、人間はそこにないものまで見ていることが分かる。と、松沢所長は結論しています。
「チンパンジーは絶望しない」「それに対して人間は容易に絶望してしまう。でも、絶望するのと同じ能力、その未来を想像するという能力があるから、人間は希望をもてる。どんな過酷な状況のなかでも」と。(『想像するちから』岩波書店)