2012年03月09日

仲人の落とし扇

 昔の大阪の言葉に「仲人の落とし扇」があります。これは、結納や婚礼が滞りなく進行している時に、仲人が扇を落としてしまう事を指しています。
 世間的には扇は「末広がり」「縁起がいい」ことの象徴です。それを仲人が落とすとは、どういうことでしょう。迷信深い人ならば、「縁起でもない」となってしまうところです。が、この言葉が意味するところは違うそうです。そのぐらいの“失敗”は、むしろプラスというのだそうです。
 すべてが完璧、何の欠点もない、などということは、あまりあるものではない。もしあったとしても慢心や油断を生み、敗北の因となるかもしれない。また、少し欠点があった方が、価値が高まる場合があります。そのような教訓を込めた言葉だそうです。納得!!  

Posted by mc1460 at 11:35Comments(0)TrackBack(0)つぶやき