2016年12月10日

小さなきっかけが

 定時制の工業高校に勤務する青年教師が試験用紙を配っていると、一人の生徒の指先に油が付いていました。昼間は町工場で汗し、夜学に通う真摯な姿に胸を打たれた教師は、“自分も真剣に学び直そう”と大学院に進んだそうです。
 この、かつての青年教師が昨年、ノーベル医学生理学賞を授賞した大村智さんです。小さなきっかけが、人生を大きく変える――地道な微生物の研究を重ね、何億人もの命を救う成果を生んだ大村さんの人生も、そうだったのです。  

Posted by mc1460 at 11:37Comments(1)TrackBack(0)つぶやき