2013年07月20日

いじめる側が100パーセント悪い

 戦前の話。少年は、学校でいじめられ、草履を捨てられては裸足で帰った。砂利が食い込み、霜どけ道に感覚は麻痺した。「鼻緒が切れたから捨てた」と家族にはうそをついた。翌朝、祖父が新しい草履を渡す際、言葉を添えた。「大事に履ぐだよ」戸井策次氏が少年時代の出来事を『村の歳時記』(菁柿堂)に記しています。祖父は事情を知った上で、草履でなく“自分を大事にするんだよ”と伝えたかったのだと思えてならない。
 現在を見ると陰湿ないじめの報道が後を絶ちません。無論、いじめる側が100パーセント悪い。その時、一人でもいい。苦しむ人の側に。“自分を大切に。私がついている”と、勇気を送る一人になりたいものです。  

Posted by mc1460 at 11:36Comments(0)TrackBack(0)つぶやき