2013年07月10日

大人と子ども

 「大人と子どもの能力の違いとは?」。この問いに、臨床心理士の網谷由香利さんは、このように答えています。「大人は言葉中心で意思疎通するが、子どもは言葉よりも感覚を 重視する」。そして「時には大人以上に本質を鋭く理解する」と。
 自分の思いを、すらすらと正確に言葉で表現できる子どもは少ない。しかし、表現できないからといって「分かっていない」わけではないのです。時と場合によっては、子どもは大人以上に鋭敏なのです。
 子どもの秘めた力を信じられるかどうかで、親子関係は随分と変わる事でしょう。信じればこそ、できることは子どもに任せ、自主性を伸ばすことができます。信じられないと、子どもの行動に過度に干渉し、伸びる芽を摘むことにもなりかねません。
 「夜回り先生」こと水谷修さんが、今も大切にする言葉。「ちゃんと前を向いて頑張れる子だと信じています」。これは水谷修さんが荒れていた自身の思春期時代、学校に呼び出された母が、教員に言った言葉です。何があっても子どもの力を信じ抜く。その母の姿勢が、大きな励みになったと語っています。  

Posted by mc1460 at 11:37Comments(0)TrackBack(0)つぶやき