2013年04月19日
ガリ版
滋賀・東近江市に「ガリ版伝承館」があります。私たちの年代には、「ガリ版」と聞くと……懐かしい響きです。鉄筆で原紙をガリガリと切る。部屋に立ち込めるインクのにおい等々。「ガリ版」すなわち「謄写版」は、簡便で手軽な印刷機として、明治から昭和にかけて、庶民の活字文化を支えました。
「謄写版」誕生の陰には、その開発に情熱を燃やした親子がいます。滋賀出身の堀井新治郎です。養父が開発に専念するため官職を辞し、息子も商社を退社。赤貧のなか、父子一体で研究に没頭し、ついに謄写版を完成させました(1894年)
養父の引退後、息子は新治郎の名を継ぎ、謄写版の改良・普及に努めました。初代の新治郎名義の発明登録数は60件、2代目名義は488件にのぼります。二人の新治郎の生涯は、まさに志を「謄写」(=そのまま書き写す)したような人生でした。
ガリ版伝承館 http://geijyutsu.shigabunka.net/e778186.html
「謄写版」誕生の陰には、その開発に情熱を燃やした親子がいます。滋賀出身の堀井新治郎です。養父が開発に専念するため官職を辞し、息子も商社を退社。赤貧のなか、父子一体で研究に没頭し、ついに謄写版を完成させました(1894年)
養父の引退後、息子は新治郎の名を継ぎ、謄写版の改良・普及に努めました。初代の新治郎名義の発明登録数は60件、2代目名義は488件にのぼります。二人の新治郎の生涯は、まさに志を「謄写」(=そのまま書き写す)したような人生でした。
ガリ版伝承館 http://geijyutsu.shigabunka.net/e778186.html