2014年05月24日

一本残った松の木

大津波で壊滅した岩手県陸前高田市の高田松原で、たった一本残った松の木。残念ながら枯れてしまいましたが、今、復興のシンボルとして生まれ変わっています。
この海岸沿いに は、江戸時代の初めまで防風、防潮設備は一切なく荒れ地が広がっていました。海が荒れ、怒濤が押し寄せると、せっかく造営した耕地は無残に破壊されたそうです。
この自 然の猛威に立ち上がったのが、地元の豪商・菅野杢之助でした。1667年から地域農民と協力し、赤松苗の植栽を開始ししました。植えた苗の本数は6200本余。 事業半ばで杢之助は他界しましたが、その後を子の七左衛門、孫の八三郎が受け継ぎ、1万8000本を植栽したという(『三陸海岸と浜街道』吉川弘文館)

この記事へのトラックバックURL

http://asunimukatuye.mediacat-blog.jp/t99602