2012年09月29日
山
山の文学者・深田久弥氏は、人に人格があるように、山には“山格”があるといっています。氏の著書である『日本百名山』を批評家の小林秀雄氏は、こう評しています。山を人間なみに扱えるようになるには、どれほどたくさんの山々と、実地に付き合わなくてはならなかったか。「(氏の)文章の秀逸は、そこからきている。私に山の美しさを教えたのは著者であった」(『小林秀雄全作品25』)と。
遠くから眺めるだけでも、確かに山は美しいものです。しかし、山の本当の魅力は、登る人が知っています。それは、山道に咲く草花や景色を眺め、時には山の怖さも味わう。そして、登りきった時の喜びを知っているからです。
人生の険難も、よく山にたとえられます。それは、苦難は決して行き止まりなのではなく、出あうたびに登り越えて、何かを得るものとの意味をもつのではないでしょうか。
遠くから眺めるだけでも、確かに山は美しいものです。しかし、山の本当の魅力は、登る人が知っています。それは、山道に咲く草花や景色を眺め、時には山の怖さも味わう。そして、登りきった時の喜びを知っているからです。
人生の険難も、よく山にたとえられます。それは、苦難は決して行き止まりなのではなく、出あうたびに登り越えて、何かを得るものとの意味をもつのではないでしょうか。
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