2012年08月26日

畠山重忠

 神奈川県・横浜市・旭区の鶴ケ峰に大きな石碑があります。この石碑はこの地で戦い没した武将・畠山重忠を顕彰するものです。さらに同区内には重忠ゆかりの史跡が点在しています。これは畠山重忠が長く人々から敬愛されてきたことを物語っています。
 畠山重忠は源頼朝に仕え、幾多の戦いで活躍した武将です。鎌倉幕府の成立にも貢献しました。同時期に鎌倉で活動をしていた日蓮大聖人も「畠山重忠は日本第一の大力の大将なり」(御書1247ページ)と称えています。
 畠山重忠は当時から傑出した剛勇で名を馳せていました。剛勇だけでなく英知にも秀でていたそうです。奥州の合戦で、2万余の軍勢による強固な守りに直面した時。彼は巧みな戦術で活路を開き、「思慮すでに神に通ずるか」と讃えられました(『畠山重忠』吉川弘文館)
 畠山重忠の知勇兼備。その原動力は何だったのでしょうか。後世の浄瑠璃には“身は離れていても、いつも重忠の心は頼朝のそばにあったからだ”(「出世景清」)とうたわれています。主君に勝利を誓い、そのために全魂を注ぐ。この心意気が、重忠の卓抜した知恵と勇気の源泉だったと言えましょう。

畠山重忠 http://homepage3.nifty.com/hatakeyamasigetada/

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