2012年05月20日

心のしわ

 「歳月は皮膚にしわを増すが、熱情は失えば心はしぼむ」(作山宗久訳)と謳ったのは、詩人のウルマンです。心の若さを訴えるこの「青春」の詩は、ウルマンが78歳の時の作品だそうです。
 思想家のエマソンは61歳の時、「自分の内部には、しわや使い古した心はなく、まだ使いはたされない青春がある」(富田彬訳)と記しています。二人の言葉から考えれば、人間は歳月を重ねただけで心のしわはできない。情熱を失った時に刻まれると肝に銘じたいものです。

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