2012年05月19日

未来の宝

 万葉集に「子らを思へる歌」があります。「瓜食めば/子ども思ほゆ/栗食めば/まして思はゆ」。現代に解釈すると、瓜も栗も、当時は珍味だった事でしょう。それを口にすると、“あの子にも食べさせてあげたい”と、なるのでしょうか。読んだ人の、わが子の顔が思い浮かびますね。親心は、時代を超えて共通です。
 しかし、今の世に目を向けると、子どもに対する痛ましく悲惨な事件が絶えません。それは“親心”を忘れた、大人の問題です。子どもを大事にしない社会に、将来はありません。国にやれやれというだけでなく、地域が一丸となって、“未来の宝”との認識に立って、接し、はぐくむことが第一歩でしょう。


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