2012年04月14日
エミール
若き日、カントは知識欲に燃えていました。学ぶほどに喜びを覚え、真理の探究に邁進する自分を誇らかに感じていました。
その自信を粉々に砕いたのは、ルソーの教育小説『エミール』であったそうです。カントは正直に綴っています。「(私は)何も知らない俗衆を軽蔑していた時代があった。ルソーが私を正道に戻してくれた。この優越の欺きは消え、私は人間を尊敬することを学ぶ」(久保光志訳)と。
思弁にふけるあまり、善行を忘れてはならぬ、との戒めも。大哲学者にして、この謙虚な反省あり。否、自利から利他への、そのような目覚めがあったればこそ、後世に輝く偉業を残しえたのでしょう。
エミール
http://www.geocities.jp/ittokutomano/emile.html
その自信を粉々に砕いたのは、ルソーの教育小説『エミール』であったそうです。カントは正直に綴っています。「(私は)何も知らない俗衆を軽蔑していた時代があった。ルソーが私を正道に戻してくれた。この優越の欺きは消え、私は人間を尊敬することを学ぶ」(久保光志訳)と。
思弁にふけるあまり、善行を忘れてはならぬ、との戒めも。大哲学者にして、この謙虚な反省あり。否、自利から利他への、そのような目覚めがあったればこそ、後世に輝く偉業を残しえたのでしょう。
エミール
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