2012年03月19日

厳冬に耐えて満開に咲き誇る花

 今から100年ほど前のロシア。桜の咲いていた頃の事です。そのころ、文豪チェーホフは『桜の園』を手掛けています。当時、彼の体はすっかり病に侵されていました。病名は発熱や咳を繰り返す肺結核でした。胸の痛みに耐えながら、一行また一行と書き綴ったそうです。まさに死闘の連続であった事でしょう。これが彼の遺作となりましたが、『桜の園』は世界の文学史に残る戯曲となりました。
 桜が万人に愛されるのは、厳冬に耐えて満開に咲き誇る花だからです。まさに勝利の象徴だからでしょう。チェーホフもまた、苦しみの中で勝利を信じ、自身と闘っていたのではないでしょうか。私も眼前の課題に勝って、晴れ晴れと勝利の花冠を愛でたいものです。


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