2012年03月20日

勢いをつくる人

 1184年の3月(旧暦2月7日)、源氏と平氏による一ノ谷の合戦が開かれました。ここ一ノ谷は平氏が陣を敷いた堅牢な地です。そこを見事に打ち破ったのが、義経の“鵯越の逆落とし”の奇襲でした。
 しかし、戦いが始まる前、この険しい断崖を前に、源氏の兵士達は足がすくみ怖じ気づいていました。「鹿のかよおう所を馬のかよわぬ様やある」――源義経は皆を鼓舞すると、我に続け!! と、自ら馬を操り坂を駆け下りました。その勇猛果敢な姿に味方は奮い立ち、次々と続いたそうです。

 孫子の言葉に「善く戦う者は、これを勢に求めて、人に責めず」(戦上手は勝利の要因を勢いに求め、人の能力に求めない)と。ゆえに、勢いをつくる人が最も大切になります。


この記事へのトラックバックURL

http://asunimukatuye.mediacat-blog.jp/t76966