2012年03月18日

人の言葉は信頼に値するものでなくてはいけない

 論理的な思考、正しい議論を学ぶため、中学や高校の教育にも導入され始めているのがディベートです。その基本中の基本が、自らの発言の根拠を示すことです。出所不明の資料など論外な事です。もしも、データの捏造が発覚すれば、ディベートの競技そのものから「追放処分」が科せられることもある(茂木秀昭著『ザ・ディベート』)。
 ましてや言論の府たる国会が言葉の一つ一つに厳しくなくてどうするのか! 1972年の日中国交正常化の際、中国の周恩来総理が日本側に贈った論語の一節が「言必信」でした。信という字が「人」と「言」からなる通り、人の言葉は信頼に値するものでなくてはいけない。言葉に嘘が混じれば、社会も、国家間の関係も、信頼の基盤を失ってしまいます。


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