2018年08月22日

新鮮だった

 都会に住む少年が、山村にある親戚宅で夏休みを過ごしました。その思い出をつづった絵日記にこう綴ってあります。
 「耳元に蚊が飛ぶ『プーン』という音をはっきり聞きました」。とかく現代社会は騒々しい。外に出れば、雑踏する街。家にいても家電製品や携帯電話の多様な電子音。そんな日常から離れた大自然の中で耳にした、虫の羽音や小川の瀬音が少年には新鮮だったのです。
 心静かに耳を澄まして、じっと待つ。そうすることで、ようやく聞こえるものがあります。

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