2018年06月16日

松の盆栽

 創価学会の池田先生は、作家・井上靖氏との交流をつづっています。
 出会いは1975年(昭和50年)3月。明治生まれの氏と池田先生とは、20歳以上も年の差がありましたが、話は大いにはずみ、3時間半に及んだそうです。その後、往復書簡で対話は続き、『四季の雁書』として発刊されました。
 井上氏の長女・浦城いくよさんが『父 井上靖と私』(ユーフォーブックス)で、その交流の一端に触れています。文化勲章を受章した氏に、池田先生は松の盆栽を贈りました。氏は東京・世田谷にあった邸宅の庭の、居間から見えるところに築山を造って、その松を植え、一生守ったそうです。
 夫妻ともに亡くなり、7年前に家をたたむまで、大切にされたというエピソードです。松は今、知人の家に託され、余生を送っているという事です。

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