2018年01月29日

ディープ・ラーニング

 ディープ・ラーニング(深層学習)という技術によって、人工知能(AI)は著しい発展を遂げています。
 これによって自動運転の車や、会話のできるロボットなどが登場し、日常生活にも変化が起こりつつあります。2045年にはAIの知能が人間を超える、との予測もありますが、AIと人間の関係を問う視点を持ち続けたいものです。
 AIはモーツァルトになれますか――音楽学者の岡田暁生さんは最近よくそんな質問をされるといいます。岡田さんは“モーツァルト風の曲が作れるか”という意味なら「イエス」、“モーツァルト並みの曲が書けるか”なら「ノー」と答えるそうです。
 どんな大作曲家の曲にも、独特のパターンがあるから、AIは、パターンなどデータの集積と組み合わせによって“モーツァルトらしい曲”に仕上げることはできます。だが、パターンそのものを生み出し、人々の心を打つ名曲を作ることは、偉大な作曲家、つまり人間にしかできない、と岡田さんは強調しています。

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