2017年09月11日

中間管理職

 上司に叱られ、部下からも責められる。中間管理職には、とかく悲哀のイメージが付きまといます。成果や責任があいまいになりがちなのも、「中間」の立場の特性といえるでしょう。
 いつの時代も、多くの中間リーダーは、自分のポストに応じて責任を取ります。この事実を踏まえ、作家の童門冬二氏は、豊臣秀吉の責任感について綴っています。秀吉は「分権というのは、トップの権限の一部を、ひとかけらとして受け止めたことなのだ。したがって、そのかけらについてはトップと同じ責任がある」と捉えていた、と(『名補佐役の条件』)
 どんな立場であっても、主君と同じ責任感をもって物事に取り組んできたからこそ、武将として戦果を挙げ、果ては天下人にまで上り詰めたのでしょう。

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