2017年09月10日

蘭学と英語

 体調を崩したので寝ようと思い、枕を探すが見当たらない。その時、もう1年近く枕で寝ていないことに、はたと気付く。若き日の福沢諭吉である。諭吉は蘭学の勉強に熱中し、床で寝ていたのです。
 福沢はある日、横浜の外国人居留地に出掛けました。街の看板を見ても分からない。聞くと、それは英語でした。諭吉は時代は今や英語だと思い知ったそうです。あれほど蘭学を猛勉強したことが役に立たない。諭吉の落胆は大きかったはずだが、学問の情熱を一層燃やし、翌日から英語の勉強を始めたことは有名な逸話です。
 「情熱」を表す英語の「パッション」には「受難」の意味もあります。先のエピソードを通して脳科学者の茂木健一郎氏は「情熱とは苦労することから生まれる」と記した(「何のために『学ぶ』のか」ちくまプリマー新書) 納得!!

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