2017年09月01日

大いなる飛躍

 「治乱興亡」という熟語があるように、歴史は、さまざまな勢力による興隆と滅亡の繰り返しとして描かれてきました。多くの歴史小説を著す中津文彦氏によれば、興隆・滅亡には“方程式”があると語っています。
 滅亡に至る共通項は「準備不足」「孤立」「奇策」の三つ。一方、興隆の共通項も三つあり、最初の二つが「周到な準備」と「連携」。滅亡の方程式とは反対の事柄です。しかし氏は、最後の3点目に、全く同じ「奇策」を挙げていのす(『日本史を操る興亡の方程式』PHP文庫)
 どういうことか。準備不足で、孤立した者が策に走ると滅亡を招くが、準備を重ね、強い連携を築いた上で、定石を破った大胆な策に打って出るときには、大いなる飛躍が期待できる、ということです。

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