2015年10月22日

創立者の信念

 昨年、青色発光ダイオードの開発でノーベル物理学賞を同時受賞した、日本人の3氏。その一人、名城大学の赤崎勇終身教授の受賞は「中部地区の私立大学では初」の快挙ともなりました。同じく受賞者の天野浩氏も、かつて同大学の教授を務めています。
 同大学の創立は1926年。理工系の夜間学校として出発しました。創立者の田中壽一氏は、町工場で働く職工たちが専門知識を身に付け、能力を存分に発揮することで世の中の役に立ってほしい、との願いを設立に込めたのです。
 いわく「天地の理を窮め、もって之の天職を全うし、人の道を踏み、以て社会の文化と福祉の向上を図るために、学問をする」と(同大学のウェブサイトから)。今回の受賞で、創立者の信念が、88年の時を超えて花開いたといえましょう。

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