2014年08月28日

私には夢がある

 「私には夢がある」。51年前のきょう、M・L・キング博士の声が轟いた。これは人種差別の撤廃を呼び掛けた、ワシントン大行進での名演説です。
 博士を取材した音声が残っています。場所は、米テネシー州チャタヌーガ。奴隷解放へとつながった南北戦争の、激戦地の一つです。その1960年12月のインタビューで、博士は確信を込めて語っています。“将来にわたり歴史書が著されるとき、公民権運動は、我々が受け継ぐべき遺産の中で、最も偉大な出来事の一つとして記録されねばならない”と。
 言葉の通り、3年後にワシントン大行進、4年後に人種差別を撤廃する「公民権法」が成立したのは歴史の事実です。博士の運動は、人類の「偉大な出来事」の一つとなったのです。
 ワシントン大行進の演説で、博士は「夢がある」と9回語りました。最初には「それでもなお(still)」という言葉が付いていました。博士の「夢」とは、どんな困難があろうと達成するという「誓い」の異名であったのです。

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