2014年08月27日

宮城県・女川町とカナダのネルソン市

 震災で大きな被害を受けた宮城県・女川町。カナダのネルソン市から大きな援助を受けました。
 女川湾を望む小高い場所に碑があります。昭和20年8月9日の事です女川は、米英そしてカナダの艦載機に攻撃を受けました。攻撃は翌日まで続き、150人以上が亡くなったといわれています。この攻撃の指揮をしたロバート・ハンプトン・グレー大尉の搭乗機は、被弾し墜落しました。
 敷地の碑はグレー大尉を慰霊するものです。大尉はカナダのネルソン市出身でした。大尉は、いわば、女川攻撃を指揮した「敵」でした。しかし女川の人々は、「昨日の敵は今日の友」(碑文から)と、記念碑を建立したのです。敵味方なく「全員の霊を慰め」、「平和」の「徴し」となることを願って。女川町とネルソン市の交流の原点がここにあります。

この記事へのトラックバックURL

http://asunimukatuye.mediacat-blog.jp/t102701