2014年05月05日

こどもの日

臨床心理学の第一人者、故・河合隼雄氏の名を冠した「物語賞・学芸賞」があります、これは長男の俊雄氏(臨床心理学者)が、東日本大震災の被災地支援に取り組んだ経験をきっかけに、人に力を与える文学・学術を顕彰する賞として考えました。「生きるとは、自分の物語をつくること」という父の知見を社会に根付かせたいという。
隼雄氏の子息は、3人とも学究の道で活躍しています。3氏の目には父親は〝戦友〟と映ったそうです。次男の幹雄氏(法社会学者)は〝人づくり〟に励んだ父親の姿から、人が育つには親子の葛藤や濃密な人間関係が必要であることを学んだと述懐しています。
自身の物語を懸命に紡ごうとする親の姿ほど、子どもの人生に影響を与えるものはありません。「こどもの日」は、大人の役割を再確認する日でもあるのです。

この記事へのトラックバックURL

http://asunimukatuye.mediacat-blog.jp/t99174