2013年08月25日

カウントダウン ヒロシマ

 『カウントダウン ヒロシマ』(スティーヴン・ウォーカー著、横山啓明訳)を読んだことがありますか。
  プルトニウム爆弾の実験が成功し、原爆の威力を知った米国の陸軍長官は、激しい葛藤に苦しみます。「禁断の知識が取り返しのつかない恐るべき結果を人類にもたらす」と。一方、長引く戦争に、軍人として「断固たる態度ですみやかに爆弾を投下する必要性」も感じていた。最終的には容認。そして、沈黙しました。
  「人類の存亡」と「自国の優位性」を秤にかけ、原爆の実戦使用に発言権を持った人間が、考えることをやめたのです。人知を超える力を手にしたとき、人間の良心は麻痺し、思考を停止させてしまったのです。

 カウントダウン ヒロシマ http://www.funkygoods.com/schwarzschild/2005_09/2005_09_28.html

この記事へのトラックバックURL

http://asunimukatuye.mediacat-blog.jp/t93301