2013年06月15日

無意識

 動物の行動と生態の研究に取り組む総合研究大学院大学の長谷川眞理子教授は、「相手が何をしたがっていて、何をしてあげると喜ぶのか」「他者を慮ることの元になる心の理解、いわば共感する能力」について、ヒトは他の動物に比べ、抜きんでて優れていることを指摘しています(『貢献する心』共著、工作舎)
 人は言葉をはじめ表情や身ぶりなどで常に他人と交流し、無意識のうちに相手の心をつかもうとしています。相手が何を欲しているか、思いやれる。この人間的な生き方ができる半面、心が欲望に支配されれば自己中心的に振る舞う複雑性も持っています。他のためにし、他を益する人間の優れた能力が、あらゆる所で発揮される世の中を築きたいものです。

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