2013年03月21日

兵法

 古来、中国では、軍師が兵法を駆使して戦を繰り広げました。軍師の戦術の優劣で勝負が決まるのです。
 日本にもいち早く伝来した「武経七書」は、古代中国の数ある兵書をよりすぐったものです。その一つ『六韜』は、古兵法の教科書として藤原鎌足が暗記するほど愛読し、源義経も戦術の奥義をこの書に学んだといわれています。第4巻の虎韜(ことう)は勇猛果断が主題となっています。今でこそ「虎の巻」といえば、手軽な参考書のように思われていますが、その由来はこの虎韜ともいわれています(林富士馬訳『六韜(りくとう)』)
 とはいえ、兵法の達人であっても勝ち続けるのは至難の業です。「策士策に溺れる」とあるように、小細工を弄して失敗する例もあります。大事なことは“困難な状況にあっても必ず打開策はある”と諦めず、勇気をもつことではないでしょうか。

この記事へのトラックバックURL

http://asunimukatuye.mediacat-blog.jp/t89095