2013年01月01日

安心・安全・安定

 21世紀に入り、はや13年目の新年を迎えました。、新世紀の課題として環境問題をはじめ難題も多いですが、人類の英知と協調の力で乗り越えていきたいものです。
 国内に目を転じれば今、多くの人が「安心・安全・安定」を希求しています。東日本大震災の復興、金融危機による国内経済の動向、地域社会の治安や環境問題、食品、健康に至るまで、一日も早く安定した生活を確立したいとの願いは強くなっています。
 「善悪可否を考え、たがいに取引して物を融通しあい、ともに利益を求めるのが、商の本義である」(『虹を見ていた』津本陽著、NHK出版)。これは明治の実業家・渋沢栄一の言葉ですが、これは経済活動の基本理念を示しています。善悪をわきまえ、物を融通し、ともに利益を求めるという彼の信条には、人間の温かみを感じます。
 人には二つの顔があります。他者の幸福を考えられる顔と、利己に走る顔。自分中心のわがままな顔をしている時、心はエゴイズムの闇に包まれています。エゴをどう超克するか。そこに諸課題を解く鍵があると私は思います。

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