2012年10月17日

心配事や悩みは人生につきもの

 身も心も爽快な秋です。何をするにも気分がいい季節です。そんな「秋」ですが、その文字の下に「心」をつけると「愁」(憂い)となり、気分は一転します。
 心配事や悩みは人生につきもので、私が心のよりどころとしている日蓮大聖人の御書(創価学会版)にも「人間に生をうけたる人上下につけてうれへなき人はなけれども」(929ページ)とあります。人間は人生の途上、生きていくうえで、誰もが悩み事を抱えますが、受け止め方はさまざまです。時として悲観的になる人間の習性をこの御文に続く箇所で、こう述べられています。"病気になり、病状が重くなると、もうこれ以上の重病はないと弱気になってしまう"。
 同じ現実に向き合っても、なぜか前向きな人と後ろ向きな人がいます。問題は脳の中の回路のバランスだ、と指摘するのは脳科学者の茂木健一郎氏。茂木氏は「いろいろなことについて考え、感じるときのバランスを、しなやかに、やわらかなものにすれば自然に生きる力が湧いてくる」と語っています。

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