2012年06月03日

両羽博物図譜の世界

 大空を、鳥のように飛びたい――山形・庄内藩に生まれた松森胤保(まつもりたねやす)は、12歳頃から鳥の絵を描き始め、生涯、東北の山野を駆け回りスケッチを続けたそうです。彼は50代後半、欧米の鳥類図譜を目にし、当時(明治時代)の日本には匹敵する文献がないことを慨嘆。60歳を前に〝欧米に負けない博物図譜″の執筆を決意しました。以来、68歳で亡くなる直前まで筆を休めず、精進し続けたそうです。図譜は「日本最古と思われる記録も多く、我が国の鳥類記録を大幅に書き換えるもの」(朝日選書『殿様生物学の系譜』)と高い評価を得ています。

両羽博物図譜の世界
http://library.city.sakata.lg.jp/matumori/index.html

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