2012年04月22日

社会を変える大きな一歩

 日の出前の朝、男は浜にヒトデがたくさん打ち上げられているのを見つけました。日が昇ったら干上がって死んでしまう。男は一つ一つ、海に投げ込み始めた。その姿を見た若者が言いました。「ヒトデはごまんといる。おまえさんが助けるのが何になる? このヒトデを全部は救えない」。しかし意に介さず、男はまた一つ投げ込みました。そして、一人つぶやきました。「このヒトデにとっては大きな違いさ」と。
 これは非暴力運動の指導者マハトマ・ガンジーが孫に紹介した話です。この話を通し、「一人の命に触れ、その命を救うことができれば、それこそ私たちが作り出せる大きな変化なんだ」と教えたのです(塩田純著『ガンディーを継いで』NHK出版)
 環境破壊や天災など、一人の力では解決できないと思われる現実に直面した時、“私にできることは何か”と真剣に考える人がいます。小さな行動でも、それが社会を変える大きな一歩になる事を信じて。


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