2012年02月23日

医は仁術なり

 「医は仁術なり」と、貝原益軒が『養生訓』に謳ったのは江戸時代のことです。時は移り、西洋近代医学が取り入れられた後も、この思想は、わが国の医療の基本姿勢として、誇り高く受け継がれてきています。
 本来、不安で押しつぶされそうな患者に励ましを送り、生きる力を与えていくことが医療の道です。ことは医療関係者だけではない。「仁術」の語に込められた人間への温かい眼差しは今、社会全体が必要としているのではないでしょうか。
 文豪・ゲーテも綴っています。「わが身のことばかり心にかけて、他人といっしょに苦しんだり楽しんだりするすべを知らず、また、しようという気をおこさないでは、立派な人といわれましょうか?」(佐藤通次訳『ヘルマンとドロテーア』岩波文庫)と。

医は仁術なり
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%BB%E3%81%AF%E4%BB%81%E8%A1%93


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