2011年12月26日

日記や手紙

 年末になるとベートーベンの、「第九」の演奏が恒例になっています。

 耳が聞こえなくなったベートーベンは31歳の時、「ハイリゲンシュタットの遺書」と呼ばれる手紙を書きました。日ごとに悪化する難聴への絶望。だが彼は厳と綴った。「自分に課せられていると感ぜられる創造を、全部やり遂げずにこの世を去ることはできない」(小松雄一郎編訳、岩波文庫)
 その後、「第九」をはじめ傑作を次々に世に送り出しました。彼は、遺書というより今までの自分と決別するために書いたともいわれています。

 私たちも、日記や手紙など文字で自身を見つめ、1年を振り返り、総括することにより、明年への決意を新たにできます。

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