2011年11月05日

「松下村塾」が発足

 154年前(1857年)のこの日、明治維新を成し遂げたと言っても良い、吉田松陰の「松下村塾」が発足しています。

 塾といっても、物置小屋を改造した八畳一間の質素な講義室だったそうです。月謝は無料で、家格は不問学びたい若者を全て受け入れました。そうした吉田松陰の元に藩士、足軽、商人から無頼少年まで集まったそうです。
 驚くことに、ここで松陰が教えたのは、わずか1年余しかありませんでした。しかし、なぜ、この塾舎から、明治維新の原動力となった英傑が陸続と育っていったのか・・・・・・

 文献によると、普段は「まるで婦人のよう」と言われた松陰ですが、「松下村塾」で、信念に殉じた者を語る時、声を震わせ、感涙を滴らせたそうです。又、こと背信者の話に及べば、まなじりを裂き、髪を逆立て、怒声を発した(古川薫著『松下村塾』)と。心の焔は「金も熔すなり、石も熔すなり、瓦も熔すなり」(徳富蘇峰著『吉田松陰』)と凄まじかった。と歴史は伝えています。その熱誠が、弟子たちの魂を揺さぶりました。松陰の志を次いだ無名の若者たちが、明治を創りだしました。

 21世紀の平成を築き、造り出す若者はどこにいるのでしょう。

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