2019年01月05日

物事は捉え方によって

 こんな風景を見られるのは貴重です。元日の公園で、幼い兄弟がたこ揚げに興じていました。兄が糸を引くたび、たこがぐんぐんと天空を昇る光景に、ある詩の一節が思い浮かびました。「地上におれを縛りつける手があるから/おれは地球を吊りあげてゐる」(大岡信『故郷の水へのメッセージ』から「凧の思想」)
 “糸に操られてなどいない。むしろ、地球を引っ張り上げているのだ”――たこの気持ちを代弁するような言葉に胸がすきますね。物事は捉え方によって、いかようにも価値を生み出せるのだ、と大空を舞う雄姿に思いました。

この記事へのトラックバックURL

http://asunimukatuye.mediacat-blog.jp/t132631