2018年12月04日

次に来る時には1フィート(約30センチ)伸びていますよ

 6万8000人の従業員を擁する世界最大のスポーツ用品メーカー「ナイキ」。創業者フィル・ナイト氏の自伝(『SHOE DOG』東洋経済新報社)を読まれましたか。
 氏の日本との縁は深いのです。ビジネスの始まりは“日本製のランニングシューズをアメリカで販売すること”。何度も日本に来て交渉を重ね、販売権を得たそうです。
 その後、独自ブランド「ナイキ」を立ち上げますが、事業は低迷。状況を打開するため、たびたび相談した相手も、日本の経営者だったそうです。ある時、氏が彼の前で“人材不足”と愚痴をこぼしました。すると彼は外を指さし、“あの竹が見えますか”と聞きました。そして“次に来る時には1フィート(約30センチ)伸びていますよ”と。その一言に、氏は“今いる社員を粘り強く育てよう”と決意したそうです。その後、氏の元から今日の発展を支える人材が陸続と生まれました。

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