2018年12月02日

共同作業

 ウズベキスタンをご存知ですか。アフガニスタンとの国境沿いにあるテルメズには1世紀前後にガンダーラから仏教が伝来。クシャン朝(1~3世紀ごろ)のカニシカ王の時代に繁栄を迎えました。現在、テルメズを含む一帯には数々の仏教寺院の遺跡が存在しています。
 “仏教東漸の道となったシルクロードへの学術調査団の派遣に取り組んでいってはどうか”――創価学会の池田先生は1969年、創価大学の設立構想の中で提案しました。その実現に向け、創大は旧ソ連時代の89年、同地での共同発掘調査を開始。2007年までの6回の調査で、学術的価値の高い仏・菩薩像等の発掘や、寺院構造の解明などを通し、仏教が他宗教と共存しつつ豊かな文化の発展に寄与したことを、より正確に裏付けました。
 遺跡の発掘は言葉や民族・国の違いを超えて、歴史の実像に迫ろうとする人たちの共同作業なのです。

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