2018年12月01日

色彩感にあふれている

 デビュー11周年を迎えた“盲目のピアニスト”辻井伸行さん。彼の演奏は“色彩感にあふれている”と評されます。その要因の一つが、母・いつ子さんの関わり方にあったそうです。
 息子さんは盲目――そう告げられた母は育児書を読みあさりました。だが、そこには健常者の“見える世界”に適応させようとする記述ばかり。失望しかけたとき、知人の視覚障がい者から言われました。「生まれながらに『見えない』世界に生きる人にはその世界観があります」と。
 “「適応」ではなく、この子らしく育てよう”。水の音、木々のささやきなど、大自然の美しさを感動のままに伝えました。ある時、伸行さんが聞いてきました。「今日の風は何色なの?」。息子が豊かな彩りの世界にいることを教えられた(『のぶカンタービレ!』アスコム)

この記事へのトラックバックURL

http://asunimukatuye.mediacat-blog.jp/t132035
この記事へのコメント
«Vita sene libertate nihil» — «Жизнь без свободы — ничто».
Posted by vizglike at 2024年02月24日 01:13