2018年11月07日

注目すべき動きが

 アメリカのニューヨーク。文化や経済など、しばしば最先端の潮流が起きるこの巨大都市で、注目すべき動きが見えるそうです。
 本や雑貨は、インターネットで購入、音楽はダウンロードするという動きが10年ほど前から始まりました。このため、街の書店、レコード店(CDショップ)が次々と閉店を余儀なくされた。しかし、今、その逆の動きが著しいそうです。
 小さなレコード店、書店が、次々と開店しだししました。その多くに共通した特徴があります。売り場のなかに、近隣の人たちが本を読んだり、音楽を聴いたりしながら、コーヒーを飲んで、自由に語り合うスペースが設けられているのです。コミュニケーション、地域の人とのつながりの「拠点」として、店を利用してもらおうというのです。
 アメリカのシアトルというと、世界中に展開するコーヒーチェーンが有名ですね。そのシアトルでも、数年ほど前から、同じような変化の動きがあるそうです。チェーン展開する店ではなく、小さな店を地域住民の居場所にして、顔なじみの人たちに、丁寧にコーヒーを入れるスタイルが流行しているようです。
 ゆっくりとコーヒーを味わいながら、本を開き、音楽を聴く。そして、人とのつながりを慈しむ。「心の幸福」に重きをおく――そんな時代が始まりつつある予感がしませんか。

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