2018年08月26日

宿駅

 「馬偏」であることから分かるように、かつて駅は、街道の主要な場所にあって、馬を乗り換えたり宿泊したりするために設けられた「宿駅」を指しました。リレー形式の長距離走を「駅伝」といいますが、これも宿駅を中継して公文書などを送り届ける駅伝制度に由来しています。明治時代に鉄道が導入された際、この宿駅から転じて、列車が停車する場所を「駅」と呼ぶようになったといわれています。
 旅客や貨物を扱うための停車場にすぎなかった駅にも近年、イメージに変化が見られます。「人々が活発に往来し、にぎわう」こと自体に価値が見いだされ、駅構内の商業施設である「駅ナカ」や、駅で開くコンサート「駅コン」などが注目されています。
 さらに、快適なドライブを応援し、地域活性化の拠点ともなる「道の駅」も、90年代から整備が進み、全国で千カ所を超えているそうです。

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