2017年12月08日
歴史が動く瞬間
時間をきっちり守る男が、彫刻家のアトリエに招かれました。約束の時刻に着いたのに、彫刻家は外出からまだ帰っていませんでした。ふと、そばにあった本を手に取る。読みだすと、たちまち引き込まれた――これは、作家ツヴァイクが、ロマン・ロランの小説『ジャン・クリストフ』と出あった瞬間です。
この偶然の巡り合いを経て、後にロランはツヴァイクにとって人生最良の友となりました。芸術家には、ひらめきをつかみ、美を創造する瞬間があります。同じように、歴史にも決定的な時があるのです。それをツヴァイクは「人類の星の時間」と呼びました。星の瞬きのように鋭い光を放つ、歴史が動く瞬間であると。
この偶然の巡り合いを経て、後にロランはツヴァイクにとって人生最良の友となりました。芸術家には、ひらめきをつかみ、美を創造する瞬間があります。同じように、歴史にも決定的な時があるのです。それをツヴァイクは「人類の星の時間」と呼びました。星の瞬きのように鋭い光を放つ、歴史が動く瞬間であると。
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