2017年09月08日

第1候補は京都に決定

 原爆をどこに落とすか。事前にアメリカで「標的委員会」が開かれたそうです。18都市から京都、広島、横浜、小倉、新潟に絞られました。第1候補は京都に決定。これ に猛反対したのがスティムソン陸軍長官でした。
 古都の文化的価値も考慮には入れたが、彼には別の思惑がありました。「京都に原爆を投下すれば全世界がアメリ カの行動をヒトラーの暴虐と同等であると非難するであろう」。近刊の『暗闘――スターリン、トルーマンと日本降伏』(中公文庫)に詳しいので関心のある人は一読を。
 著者の長谷川毅 氏はワシントン大学で博士号を取得し、米国市民権を持ちますが、「他の都市に投下することも暴虐行為であることには思い及ばなかった」と手厳しく述べています。 

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