2017年09月04日

ためらわず書き直した

 マンガ家の手塚治虫氏。デビュー作の「マアチャンの日記帳」という4こまマンガに始まり、生涯に描いた原稿は15万枚という膨大な数に上ります。氏の生前から刊行された全集は400巻に上っています。その編集に当たり、担当者は当初、既存の作品を調整して再録するだけと考えていたが、予想に反して完成に時間がかかったそうです。
 手塚氏は多忙な中でも、過去の作品の古めかしい表現や気に入らない箇所を、ためらわず書き直したという。全面的に直した作品もあった。より良いものを後世に残そうという情熱は、並大抵ではなかったのです(丸山昭著『トキワ荘実録』小学館文庫)

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