2017年08月18日

「幸せ」とは何でしょうか

 暮らしぶりが裕福でも幸福を感じない人がいます。片や、資産はさほど多くないが幸せという人もいます。「幸せ」とは何でしょうか。
 消費社会研究家の三浦展氏は意識調査と取材から、高齢者における幸福の意味を探りました。例えば愛知県長久手市の多世代共同住宅「ぼちぼち長屋」。2階建てアパートに、要介護者、OL、子育て中の家族ら、子どもからお年寄りまで二十数人が暮らしています(取材時)。規則を設けなくても、掃除や手伝いが必要な時は助け合うという(『下流老人と幸福老人』光文社新書)
 加齢とともに、体力や家族など、何かを失っていきます。これが高齢者の現実です。それを乗り越える鍵が「分かち合い」にあるのです。居住空間や物の共有もあるが、とりわけ「心の共有」が大切。物を所有する幸福は、分けるほど一人分の量が減るが、心の幸福は、分かち合うほど増えていくのです。

この記事へのトラックバックURL

http://asunimukatuye.mediacat-blog.jp/t123785