2017年08月16日

食品ロス

 外食した時に料理を残すのは是か否か。残す人には「全部食べていたらメタボになる」など、それなりの理由もあります。だが、まだ食べられる物を捨ててしまう「食品ロス」が、日本では年間約632万トンも発生していると聞いたら、どうだろう(平成25年度推計)。国民1人当たり、茶わん1杯分のごはんを、毎日捨てている計算になる。これは、世界で飢えに苦しむ人々への食料援助量(年間約320万トン)の2倍に相当するそうです。
 人間文化研究機構の佐藤洋一郎理事は、現代の食の軽視の風潮は、生産者と消費者が分離し、農作業や家畜などに接する機会が少なくなったことに始まる、と指摘しています。その上で氏は、私たちが食を見直す身近な方法として、「食べるために筋肉を使おう」と、ユニークな言葉で提案をしています。曰く、箸を動かす手の筋肉だけでなく、週に何度かでも自炊したり、たまには畑に出て、体を動かして作物を育ててみる。それが食を知る一歩になる――と。

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